就職後の後悔の一つに「給与」や「休日」や「待遇」がイメージと違うことがあります。
企業側は良い人材を獲得するために求人票の募集条件に幅を持たせ応募者に期待を持たせることがあります。
一方で、応募者も自らの情報を調整して少しでも自分を良く見せる技を使う場合があります。
口コミを信じる?
確かに「給与」や「休日」は会社を選ぶときの大切な要素です。しかし採用者と応募者の思惑が絡み合うなかで、それらを主な動機としないほうがよいことがわかります。
例えば最近では企業の口コミがネットに載っています。それらの口コミは必ずしも正しいとはいえません。現に評価は金銭で買えてしまったり、関係者の嫌がらせの書き込みや、ただの悪ふざけである場合もあるでしょう。
もちろん、統計的に信頼できる十分な件数がある口コミは事実に近いものと推測されますが、真実は自分の目で見て体験するまで分りません。
その動機は未来に繋がる?
「仕事」の意義はさまざまです。同じ仕事でも「お金を稼ぐため」なのか、「自分のプライドのため」なのか、「世のため人のため」なのかによって仕事に対する態度が変わります。
たとえばお金のために給与の高さを基準に会社を選んだとしましょう。すると仕事に対する動機づけは「給与」が基準になります。その時に「お金」の本質的な意味が腹に落とし込めていないと給与や賞与の増減に一喜一憂しながら仕事をすることになるでしょう。
どんな動機で会社選びをすると明るい未来に繋がるかのヒントは、実際に、あなたの周りにいる理想的な給与、休み、やりがいを感じて仕事をしている方がどんな哲学をもって会社選びをしたかを参考にしてみるのもよいでしょう。
価値基準を明確に
大切なことは、ネットに溢れる表面的な情報に振り回されることなく、自分の判断基準を持って企業を選択することです。大げさに言えば、たとえネット上の評価が悪くても「自分自身が会社を良くしてやるんだ!」と言う意気込みがあれば就職後のミスマッチは無くなるでしょう。
仮に、「給与」が主な動機で会社を選んだとしたら、あなたもそれに見合っていなければいずれ苦しい思いをされるでしょう。当然、高い給料を求めればそれだけ高いスキルが必要になります。また競争も激しくなります。
実は初任給の数万円の違いは大きいですが、本当の格差は入社後に広がります。高いスキルがあるから給与が高いとも言えますが、実は目の前の仕事を創意工夫を重ねてやりきる過程において高いスキルを身につけ、結果として給与が高くなっていくと表現した方が現実に近いと言えるでしょう。
職場の人間関係