いい会社を探す時に「できるだけ給与が高いところで働きたい」と思うのはごく一般的な感情です。
「給与」や「時給」という情報が最初に目に入るのは、それだけお金が生活に直結しているからです。
一般的な中小企業の初任給の平均は20万円前後でしょう。そして同じ条件ならば少しでも給与が高い会社を見つけたいものです。
いくら給与が必要か?
さて、お金は重要ですが、そもそもいくらのお金が必要でしょうか?
「もらえるならいくらでも」と思うかもしれません。
日本の労働者の平均年収から概算すると生涯獲得年収はざっと2~3億円になります。3人に1人が年収300万円未満というデータもあるので、40年働いたとしても1.2億円程度の方も多いと推定されます。そんな中で、食費、光熱費、通信費、保険代、車や住宅ローン、養育費、冠婚葬祭費などをやりくりしなければいけません。
おこづかいも必要でしょう。欲しいものを買いたい、旅行したい、趣味を楽しみたいなどお金がかかります。
今必要でなくても、老後の安心や病気になった時の医療費の蓄えも必要かもしれません。
お金とは?
さて、理想とする給与の具体的な金額は算出できたでしょうか?
目標金額を実際に得られるかはわかりません。しかし、少しでも目標が達成できるようお金の本質を考えてみましょう。
そもそも「お金」とは何でしょうか?
現金や、電子マネーのことを言っているのではありません。
お金の本質を考える時に参考になる問いがあります。それは、「もしもこの世があなたと私だけの世界だったらお金は何を意味するか?」という問いです。
お金の本質
お金というツールが発明される前は物々交換で生活が成り立っていたと考えられます。仮にそうだとしたら、どういう時に物々交換は成立するでしょうか?
それはお互いのニーズを満たす時です。
相手が必要なものを生産しなければ物々交換は成立しません。
お金とはすなわち「相手のニーズを満たす製品・サービスに対する対価」と言えそうです。会社も同じで顧客のニーズを満たした製品・サービスが購入された結果として給与の元となります。
年収が少ないと感じたら副業を考えるかもしれません。最近では副業を行う人が増えてきましたがその1番の動機は収入のアップと言われています。
しかし、本業であろうが副業であろうが「相手のニーズを満たす製品・サービスの対価」がお金の本質だとしたら、それを生み出すスキルを磨き続けることが大切になってきます。
「休日」の考え方