「休日」の考え方

給与と同じように気になる情報といえば「休日」でしょうか。

「休みが少なすぎる会社は嫌だ」とか「休みはできるだけ多い方が良い」と思うのは一般的な感情です。ましてや、働く人たちが疲弊している会社には行きたくないと思うのは当然でしょう。

理想は、たくさん給与がもらえて、たくさん休める会社。あったらいいですよね。本当に。

「休み」の意味

さて、「休日」の意味は人によって様々です。体を休める方もいれば余暇を楽しむ方もいます。またはキャリアアップの準備をする方もいるでしょう。

「仕事=遊び」だという方には、労働と休日の境界はないのかもしれません。

一方で、働き過ぎによる過労死も社会問題として取り上げられています。許容範囲を超えれば人も機械もパンクするのは当然です。

消費者であり労働者でもある

休日は多い方がよいかもしれませんが次の視点が大切です。

私たち社会人の大半は消費者であると同時に生産者であるという点です。

消費者視点では、「良いモノを安く買いたい」という願望があります。

生産者視点では、「顧客の願望を満たすものを労働時間内に安く早く作る」という要求にこたえていく必要があります。もちろん、品質も満たさなければいけません。

「顧客」には自分自身も含まれます。仮に労働が大嫌いな自分一人だけの世界なら働かなくてもよいかもしれません。しかし呼吸している以上お腹がすきます。その空腹を満たすために働かなければ生活できないのも現実です。

理想的な休日とは?

「休み」は大切です。一方で、「消費者全体の欲望」とその欲望を満たす「生産者全体の供給力」にギャップがある限り企業がどのように休みを設定しようが弊害が生じます。

たとえば、消費者として欲望が大きければ、生産者としてその欲望を満たす供給に時間と労力がかかるでしょう。

人は便利で快適な方を選ぶ傾向にあります。そして、比較しながら製品サービスを選びます。そういった激しい欲望と競争の中で私たちは生活しています。

休日という概念は、そういった消費者の欲望と生産者の供給の均衡が取れない中で議論されています。

理想的な休日の捉え方は人によって変わります。ただ言えることは、消費者全体の欲望は今後も減ることはないので、より多くの休日が必要ならば生産者として知恵を絞るしかありません。その自覚をした上で理想的な休日を考えてみることをおすすめします。

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