給与や休日の他に「やりがい」を求める人も多いでしょう。
やりがいとは?
ところで、やりがいとは何でしょうか?
「かっこいい仕事をしていること」、「自分に合った仕事ができていること」、または「じぶんらしくいられること」などでしょうか。
かっこいい仕事とは?
では、「かっこいい仕事」という時の「かっこいい」とはどういう意味でしょうか?
弊社は土木分野に関する仕事をしています。土木分野と言っても様々ですが、いわゆる世間でいうところの「かっこよさそうな仕事」とは違い、泥臭い仕事を想像されるかもしれません。
また大企業のようなブランド力をかっこいいと思うかもしれません。社会的意義のある仕事をしていることかもしれません。
では、なぜ「カッコいい」ことが大事なのでしょうか?
もてたいとか自慢したいのかもしれません。優越感は一般的な感情です。たとえば、英語を使う仕事はカッコいいとか年収が高いとカッコいいというのはプライドや自尊心から来ているのかもしれません。
では本当のかっこよさとは何でしょうか?社会は矛盾や理不尽であふれています。自分の思い通りに行かないことだらけです。挑戦は否定され邪魔されたりもします。
どんな仕事であれ自分と向き合い、厳しい環境を乗り越えた人をカッコいいと呼べるでしょうか?あなたにとってのカッコよさを考えてみてください。
自分にあった仕事とは?
「自分にあった仕事」をやりがいと感じる人もいるでしょう。
では、そもそも「自分にあった仕事」とは何でしょうか?
どんな基準で自分に合っていると判断したのでしょうか?感情的な嬉しさでしょうか?
そもそも、ほとんどの労働者が第一希望の会社に入れない中で仕事が任されます。その一つ一つの仕事に対していちいち自分に合っているとか、合ってないとかを考えている余裕はありません。
誰もがはじめは素人。やり続けることでプロになっていきます。どんな仕事でも創意工夫を重ねてやってきた仕事が自分に合ってくるものです。
好きな仕事・楽しい仕事
「好きな事で仕事ができていること」をやりがいと感じることもあるでしょう。
では「好きな事」とは何でしょうか?何をもって好きと判断しているのでしょうか?
一流選手のインタビューで「やっていることは楽しいですか?」と聞くと、楽しくないと答える場合があります。好きな事をしているのに「なぜ?」と思うかもしれませんが、現実は楽しさよりも責任感で仕事をしているのではないでしょうか。
もちろん、日々の仕事で楽しさを感じることはあるでしょう。一方で、「つらい!」「やめたい!」と感じる時もあるでしょう。
「好き」や「楽しい」といった感情は一時的なモノです。そういった時間で変化してしまう頼りない感情を「やりがい」の基準にしてよいでしょうか?
自分らしさとは
とはいうものの、「自分らしく働きたい!」と願うのも確かでしょう。では、自分らしさとは何でしょうか?そもそも、「自分」とは何でしょうか?
今のあなたは10年前にイメージしていた「自分らしい」あなたでしょうか?「自分らしさ」という言葉はあいまいです。
実は「自分らしさ」を見つけるヒントは強く必要とされることにあります。人から必要とされることで「自分像」が浮かびあがってきます。結局、自分像は自分で決めるものではないのかもしれません。
相手のニーズを満たすことでお客さまに感謝され強く必要とされていると感じることが「やりがい」に繋がっていくことはよくあることです。そして自分の仕事が誰かを幸せにしている実感が「自分らしさ」と深く関連しています。