就活に成功する結論

いい会社って結局何なの?

さて、「いい会社に入りたい」という就職時の動機の本質を見つめ直すことはできたでしょうか?

自分がいい会社だと思っても、それが自分にとってベストな会社とは限りません。いい会社とベストな会社は別ものです。

自分にとってベストな会社を見つけることは至難の業です。それは結婚におけるパートナー探しとも似ています。ある記事で本当に相性のよいパートナーは100万人に数名と読んだことがあります。それが仮に本当であれば毎日新しい人との出会いを繰り返しても理想のパートナーに出会うことは難しいでしょう。

ベストを尽くす

そうであれば「いい会社を見つける」努力をするより、選ばれた会社でベストを尽くした方が早くゴールに着くかもしれません。

「そんなはずはない。必ずいい会社は見つかるはずだ」と思う方は、どうぞそれを信じて探し続けてください。そういった会社が見つかることをお祈りしたいと思います。

しかし会社はただの箱です。「いい会社」とはベストを尽くすと決意した一人一人の汗と努力で作られるものではないでしょうか。

「やりたいこと探し」という暗示

若い時は自分探しに大忙し。旅に出たり、本を読んだり、何かに没頭し、もがき、苦しみながら自分を探そうとします。

そして何も見つからないまま人生を終える場合もあります。「あっ」と気づいた時には人生も後半。老いも感じ始めて、

―――人生こんなはずじゃなかった……。

「心から好きなモノを探すんだ」と意気込んでいた自分はどこにいったのでしょうか。

「今を生きろ!」「人生は1度きりだからやりたい事をやれ」という言葉に共感するも結局それが見つからなかった時の責任は誰も取ってくれません。

社会は「やりたいこと」では成立していません。やりたい日もあればやりたくない日もあります。それが日々の心の浮き沈みです。そんな中でも、やるべきことを行うからこそ社会が回っているのです。

「やりたいこと」がコロコロ変わる頼りない感情を信じて自分探しを続けてよいのでしょうか?

登頂口はたくさんある

ゴールは人によって様々です。そのゴールへたどり着く入り口もたくさんあります。仕事という切り口で6つの登頂口を想定してみました。

6つの登頂口

  1. やりたいこと口
  2. やるべきこと口
  3. やれること口
  4. やりたくない口
  5. やるべきでない口
  6. やれない口

はじめのうちは「やりたいこと口」を探して登頂を試みる人が多いかもしれません。

それがすぐには見つからないので「やりたくない口」や「やるべきこと口」から登山をはじめる人も多いでしょう。

今の仕事が全然できないけど「やれない口」で頑張っている方もいるでしょう。

富士山の山頂を目指すための登頂口が1つでないように、なぜ「やりたいこと口」からスタートすることにこだわるのでしょうか?

「若さ」のすばらしさ

現に、やりたいことだと信じて登っていたら途中でつまらなくなって下山した経験がある方は多いと思います。どんな困難も乗り越えてみせると決意してみたものの心が折れてしまう時もよくあります。

逆に、「やりたくない口」や「やるべき口」からいやいや登山を続けていると、どんどん楽しくなってきていつのまにか登頂してしまっているケースもあります。

登頂した後に見渡す景色はどう感じるでしょうね。

もっと肩の力を抜いて考えてみませんか?今の立ち位置がどこであれ山頂にいけると信じています。それが「若さ」のすばらしさでもあります。

命がけになるのは後からでいい

だから命をかけてやりたいことが今ないならば目の前の仕事に没頭するのがよいでしょう。仕事の本質はすべて同じです。そのひたむきな姿に多くの理解者と協力者が集まってきます。しばらくして充実した仕事をしている自分に出会うことでしょう。

就職に成功する秘訣は選ばれた会社でベストを尽くすと決意することだと提案しておきます。

次によくある『就職後の後悔』について述べてみたいと思います。

就職後に後悔しないために