挑戦したこと
先入観
グレーチングメーカーが鋼材を作れるわけがない
挑戦
鋼材をつくる
結果
鉄の特性や経営リスクを学んだ
挑戦の背景
弊社は土木資材を販売する商社からスタートしました。不況になった時、メーカーが商社を飛び越えて直接客先に販売するようになりました。それはまずいと弊社が商社からメーカーになった転換点でした。
しばらくして、ある事情からグレーチングの主部材となる鋼材の入手が困難になってきました。「よし、それなら自分たちで鋼材を作ろう」。そう決意して圧延事業がスタートしました。圧延とは鉄を溶かして伸ばしながら成型して鋼材を作る製造方法です。
具体的な行動
当時、圧延に関する知識が全くなかったので専門家のアドバイスをいただきました。また、偶然倒産した圧延工場の設備を購入することができました。その資金繰りにも大変苦労しましたが融資機関の協力もあり何とか目途をつけることができました。
全国から作業員も集めました。工場に直線の圧延ラインができました。
圧延ラインが完成し、溶鉱炉に火をつけた時、轟音と共に炎が燃え上がりました。頬を伝わった涙はそれまでの苦労の証でした。
挑戦してよかったこと
実際鋼材を作ってみると精度を出すのが難しいことや、熱と鋼材の特性の理解が進みました。現在は圧延事業は外部に委託してますが、この挑戦により生産ラインや経営のことを深く学ぶことができ以後の製品づくりに役立っています。
気づき
結果よりもやったことに価値がある