めっき事業を立ち上げる

挑戦したこと

先入観

素人にめっき事業ができるわけがない

挑戦

めっき工場を立ち上げる

結果

競争力のある製品や短納期での顧客満足に繋がる

挑戦の背景

製造が海外に移転しコスト競争が激しくなるのはよくあることです。弊社も当初からめっき工場を立ち上げたいと考えていました。

亜鉛価格が急速に高騰した時は経営が大変困難になりました。

そこでめっき工場を自社で立ち上げました。

具体的な行動

全員素人集団。何から手を付けてよいかわかりません。そこで専門家にアドバイスをいただきました。

しばらくして事業の許認可を受けました。また、めっきに関する一般的な知識を学びました。当時ISOは所持していましたがJISに関する知識が無かったのでJIS認証を受けるためにセミナーで資格を取得しました。

協力会社のサポートもあり1か月間めっき実務を学びに行きました。まためっき作業をする中での疑問点は自分たちで試行錯誤し、知恵を絞り、時には外部のアドバイザーや仕入先にも尋ね知識を高めました。

『溶融亜鉛めっき』という分厚い本を読みほどき、『鉛と亜鉛』という専門誌のバックナンバー、また海外の文献『Hot-Dip Galvanizing of Steel Structures』という専門書と四苦八苦しながら知識を習得していきました。多くの溶融亜鉛めっきに関する文献も読みました。

また実務においてもめっき業界を引退された実務経験者の助けを得て製造フローを学びました。水処理も県や市と連携し地域住民の方にも安心していただけるような体制づくりをしました。

挑戦してよかったこと

2019年において立ち上げから約10年経過しましたが、グレーチングの最終工程を自社で行えるようになり短納期化やコスト競争力が付きました。

また地元企業にも貢献できるとともに、次の柱に繋がる新しい商材のヒントを得られるきっかけにもなりました。

さらに業界では稀な「亜鉛の付かない冶具」の開発に成功しました。めっき技能士1級の資格も取得できました。

現在は、さらにお客様に貢献できるめっき工場をめざし「亜鉛の付かない冶具」を超える次の一手に取り組んでおります。

気づき
知らないからこそ踏み出せることもある