先入観

世の中は就職に関するさまざまな情報であふれています。そういった情報の真偽は働くまでわかりません。

しかし、得た情報や人から聞いた話しだけでその内容を信じてしまうことはよくあることです。

実は自分にとって本当に大事な情報は外にはありません。大事な情報とは自分の頭で考え抜いた判断軸です。そういった軸がない限りは表面的な情報に飲み込まれ続けるのです。

典型的な先入観

判断軸がぶれていると下記のような先入観を抱いて就職後に後悔してしまうのもよくあることです。

  1. 大企業の方が安全に違いない。

  2. IT系の仕事の方がこれから稼げるかもしれない。

  3. 公務員は定時に帰宅できるに違いない。

  4. いい会社にいったら将来が約束されるに違いない

  5. ブランド力がある会社の方がやりがいがあるに違いない。

働いてみたら想像と違うことは一般的です。逆にこれは働く前に得られる情報だけでは不十分であることを示唆しています。

また、「これは自分がやりたいことじゃなかった……。」というのも典型的な就職後の後悔の一つです。

「やりたいこと」病

以前にもお伝えしましたが、どんな内容であれ就職時においては「やりたいこと」にあまりこだわらないことです。

仮に、明確にやりたい事があったとしても命をかける覚悟がなければ「やりたいこと」を基準に企業選びをされないことをおすすめします。

自分では「やりたいこと探し」をしているつもりでも、実はそれが現実逃避の場合もあります。そうであれば、やらされる仕事を粘り強く期待以上にやり遂げた方が数百倍も将来に繋がっているのが現実です。

仕事の本質は同じ

どんな仕事であれ根本的なところは全て同じです。それは「人に喜びを提供する」ことです。その動機さえ持っていれば心配いりません。

今一度、先入観や、淡い期待、はたまた、「やりたいこと探し」にこだわっている自分がいないか確認してください。職場が良好な人間関係であることを過度に期待して企業を決めようとしていないでしょうか。

大企業に行ったら安泰とか、あの会社ならきっと快適な職場で働けるとか、やりたいことでキャリアップを積むことにこだわっていないでしょうか?

大企業でも衰退しますし、職場環境が快適だからといって人間関係も良いとは限りません。さらに自分のやりたいことにこだわりすぎると社会が回りません。社会が回らないということは自分がやりたいことをして活躍できる場すら存在しえないということです。

プロフェッショナルとは?

そういった先入観や淡い期待を取り去った先に「プロフェッショナル」といえる仕事に取りかかる準備ができます。「プロフェッショナル」とは、やりたい、やりたくないに関係なく、自らの役割分担を果たしお客さまに喜びを提供し続けられる人だと考えます。

ではあなたの役割分担とは何でしょうか?それが仕事を通して得られる大切な情報でもあります。

自問自答
自分の役割分担とは?
地に足をつける